はじめに
こんにちは。助産師 はぐ∞いろです。
今日は、『予定外の妊娠に戸惑っているあなた』に向けてお話したいと思います。
今、この記事を読んでいるあなたは、どれほどの不安の中にいるでしょうか。
「どうしよう」
「誰にも言えない」
「なかったことにしたい」
もしくは、「産みたい。でも、絶対反対される」
そんな言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡り、目の前が真っ暗になっているかもしれません。
特に学生や若い世代の方にとって、予定外の妊娠は、これまでの日常を根底から揺るがす大きな出来事です。
怖くて、震えるような思いを一人で抱えているあなたに、どうしても伝えたいことがあります。
私の親友が、助産師を目指す私に相談できなかった理由
私には、大切な親友がいます。
その彼女が、学生の頃に予定外の妊娠を経験しました。
当時、私は助産師になるための勉強に励んでいました。
彼女にとって、私は一番の親友だったはずです。
けれど、当時、彼女はその苦しい状況を、私には打ち明けてくれませんでした。
その後になって彼女が教えてくれた理由は、私の胸に深く突き刺さりました。
「助産師は、幸せな赤ちゃんを取り上げる仕事でしょ? 産むかどうかも迷っている、中絶も考えていた自分は、夢に向かって頑張るあなたには相談できなかった」
彼女は、親友の私にさえ、「怒られるのではないか」「中絶を迷っている自分を否定するのではないか」と、怖かったと言いました。
私はショックでした。
助産師を目指す者として、一番近くにいる大切な友人の力になれなかったことが、何よりも悲しかったです。
助産師は「すべての女性」の味方です
もし、あなたも私の親友と同じように「助産師は、産むと決めた幸せな人のための存在だ」と思っているなら、それは大きな誤解です。
助産師は、ただ赤ちゃんを取り上げるだけの職業ではありません。
私たちの本当の役割は、妊娠・出産・育児、そして、それに伴う女性の心と体の揺れ動き、そのすべてに寄り添うことです。
そこには、当然「予定外の妊娠」という現実も含まれます。
「産む」という選択も、
「産まない(中絶)」という選択も、
「産んで別の家庭に託す(養子縁組)」という選択も。
どの道を選ぼうと、あなたが悩み抜いて出そうとしている答えを、私たちは否定しません。
助産師は、きれいごとを言うためにいるのではありません。
あなたがこれからどう生きていきたいのか、何に困っているのかを一緒に整理し、「あなたらしい選択」ができるようにサポートするためにいるのです。
一人で抱え込まないで。その「怖さ」を声に出してください
学生であれば、学校のこと、親にどう言えばいいか、お金のこと、これからのキャリアのこと……不安は数えきれないほどあるでしょう。
でも、どうか覚えておいてください。
病院の助産師や地域の保健師、相談窓口のスタッフは、あなたの敵ではありません。
私たちは、あなたがこの先の人生を、あなた自身の足で歩いていけるように支援する専門家です。
「怒られるかもしれない」
「軽蔑されるかもしれない」
そんな心配は要りません。
私たちは、あなたが今日まで一人で耐えてきた孤独と恐怖を知っています。
最後に
予定外の妊娠をしたからといって、あなたの人生がダメになるわけではありません。
どんな選択をしても、あなたはあなたであり、尊重されるべき存在です。
もし、身近な人に言えなくて苦しいときは、全国に、匿名で電話やメールで相談できる場所があります。
「助産師は、すべてのママの味方です」
あなたが、あなた自身の人生を守るための第一歩を踏み出せますように。
心に「はぐ」を。生活に「彩り」を。あなたは、ひとりじゃない。
―― 助産師 はぐ∞いろ
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