はじめに
こんにちは。助産師 はぐ∞いろです。
今日は、これまで完璧主義に、何でもやり遂げてきた頑張り屋さんのあなたへ向けてお話させてください。
お仕事をバリバリこなし、家事も自分のこだわりをもって整えてきた。
周りからも「しっかり者」と信頼されてきた。
そんなあなたが、赤ちゃんを抱っこしながら、ふと「全然うまくいかない……」と涙がこぼれる。
それは、あなたがけっして「ダメな母親」だからではありません。
今まで、何事にも誠実に、全力で向き合ってきたあなただからこそ抱く特別な感情です。
成果が見えない【育児】という世界
仕事なら、努力した分だけ数字や評価が返ってきます。
家事なら、動いた分だけ部屋が綺麗になります。
でも、育児はどうでしょうか?
一生懸命抱っこしても泣き止まない。
睡眠時間を削って尽くしているのに、全部中途半端に感じる。
100点が当たり前に生きてきたあなたにとって、自分の努力が届かないと感じる育児の世界は、正解がわからず、無力感や孤独を感じやすいものです。
育児の成果は「当たり前の日常」の中にある
成果の判断基準を少しだけ変えてみませんか?
・温かな「命の重み」:抱っこしたときに感じる、ずっしりとした確かな重み。それは、あなたが毎日欠かさず栄養を届け、大切に育んできた「命の成長」そのもの。
• 力強い泣き声: 「お腹すいた!」「抱っこして!」と全力で呼べるのは、あなたを信頼している証拠。
・穏やかな寝息:スー、スーと静かに響く寝息。それは、あなたが「世界で一番安全な場所」に環境を整えてくれた証拠。
• 何回ものおむつ交換: おしっこやうんちが毎日出ていること。それは、赤ちゃんの体が正常に動き、あなたが健康を守り抜いている、何よりの証拠。
育児の成果は数字ではなく、こうした「当たり前の日常」の中に宿っています。
赤ちゃんが泣いて、飲んで、排泄し、寝ている。
一見、何も進んでいないように見える一日かもしれません。
ですが、誰に評価されなくても、その小さな存在が、あなたが最高の仕事をしていることを証明してくれています。
育児は、長い長い散歩のようなもの
今までずっと頑張ってきたあなたへ。
どうか、自分を「評価」するのを一度お休みしてください。
育児は、マラソンではなく、長い長い散歩のようなものです。
ゴールに向けて誰かと競い合うものではありません。
脇道に逸れてもいい。
立ち止まって座り込んでもいい。
計画通りに進まなくても、赤ちゃんはあなたの温もりさえあれば、それだけで幸せを感じています。
「今日も一日、この子の命を守りきった」
夜、眠りにつく前に、そう自分に声をかけてあげてください。
鏡に映る自分に、「今日もよく頑張ったね、お疲れ様」とハグをしてあげてください。
おわりに
100点満点のママを目指さなくていい。
私たち助産師が望むのは、あなたが時々ふーっと深呼吸をして、わが子の柔らかな頬を愛おしめるような、心のゆとりです。
苦しくなったときは、いつでも私たち助産師を頼ってください。
あなたの頑張りを一番近くで見守り、その涙を一緒に拭い、一緒に考え、「大丈夫だよ」と伝え続ける。
それが私たちの仕事です。
あなたらしく。
あなたは本当に毎日よく頑張っています。
心に「はぐ」を。生活に「彩り」を。あなたは、ひとりじゃない。
――助産師 はぐ∞いろ
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