はじめに
こんにちは。助産師 はぐ∞いろです。
今日は、産後うつのママを支える『パパ』に向けてお話ししたいと思います。
産後うつは、単なる「育児疲れ」ではありません。
産後うつは、これまでの彼女が別人のようになってしまう病気です。
「あんなに明るかった彼女が、一日中泣いている」
「自分を責め、赤ちゃんを可愛いと思えない自分に絶望している」
これまでの彼女とのギャップに、パパであるあなた自身も戸惑い、無力さを感じているのではないでしょうか。
パパにお願いしたいのは、彼女を「変えよう」とするのではなく、今の彼女をまるごと受け入れることです。
魔法の言葉「そのままでいいよ」
彼女が「私はダメな母親だ」と泣いたら、何度も、何度でも伝えてください。
「そのままでいいよ」
「君がいるだけでいいよ」
「ずっと一緒にいるよ」
根拠のない「大丈夫!」という励ましは、今の彼女には「もっと頑張れ!」と聞こえてしまうことがあります。
なので、励ましではなく、存在そのものを肯定する言葉をかけ続けてください。
彼女自身が自分を信じられなくなっている今、パパの揺るぎない肯定だけが、彼女をこの世に繋ぎ止める命綱になります。
絶対に突き放さないで
支えるパパも、辛く苦しい日があると思います。
出口が見えず、全てを投げ出したくなる瞬間もあるかもしれません。
でも、お願いです。
絶対に突き放すような言葉を言わないでください。
「いつまでそんな風なんだよ」
「いい加減にしてくれ」
…その一言が、彼女を崖っぷちまで追い詰めてしまいます。
もし、このように思うくらいパパ自身、自分が追い詰められていると感じたら、パパも「助けて」と声を上げてください。
パパも産後うつになる【一人で抱えないで】
パパ、あなた自身のことも大切にしてください。
実は、パパも産後うつになります。
「僕がしっかりしなきゃ」と頑張りすぎて、寄り添う余裕がなくなる前に、あなたも専門家に相談してください。
奥さんの主治医でもいい。
身近にいる保健師や助産師でもいい。
パパが自分の弱音を吐ける場所を作っておくことが、結果として奥さんを守ることに繋がります。
忘れないでください。
パパ。あなたも一人ではありません。
パパの『心』を守る【言葉のお守り】
もし、パパも疲れてしまったら、この言葉をお守りにしてください。
「今、僕が支えているこの時間は、絶対に無駄じゃない」
「奥さんの回復には波がある。一喜一憂しなくていい」
「僕も人間。辛い時には『辛い』と言っていい」
「今は専門家に頼ることが、家族を守ることにつながる」
おわりに
夫婦二人で産後うつの暗闇を抜けるのは至難の業です。
病院、行政、私たち助産師。
たくさんの「手」を借りてください。
パパ。あなたが奥さんの手を離さなければ、必ずまた、家族で笑い合える日が来ます。
その日まで、私たちが一緒に寄り添います。
パパ、あなたも一人じゃありません。
私たち助産師は、「パパ」のことも、心から「尊敬」し、「応援」しています。
心に「はぐ」を。生活に「彩り」を。あなたは、ひとりじゃない。
―― 助産師 はぐ∞いろ
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